「生活は変わらないのに急に頭皮が脂っぽくなった」とか「毎日シャンプーしているのに夕方になると髪がべたつく」、「体はカサカサ乾燥してるのに頭皮は脂でベタベタする」などといったことが気になるけれど、不潔に思われそうでで相談しにくいと1人で悩んでいませんか?
オイリー頭皮は皮膚炎などの頭皮トラブルや臭いの元!症状によっては抜け毛や薄毛の原因になることもあるんです。
身だしなみにも影響を与える頭皮の脂について、原因や対策方法などくわしく見ていきましょう。
私ってオイリー頭皮?皮脂過多セルフチェック
まずは頭皮の皮脂分泌が多いかどうかセルフチェックしてみましょう。
2種類紹介しますがどちらも簡単な方法ですのでぜひやってみてくださいね。
1. 額に500円硬貨を貼り付ける
- 額を軽くタオルなどで拭き、上を向いた状態で500円硬貨をのせる。
- 顔を正面に戻して硬貨が落ちるまでの時間を測る。
- 3秒を基準にして、長く額についていればいるほど皮脂分泌が多いと判断します。
額には化粧品がついていない状態で行いますが、洗顔後すぐだと皮脂が取り除かれていますので30分〜1時間経ってからチェックしましょう。
皮脂分泌量は1日の中で気温や活動量に左右され変動しますので、朝昼晩と時間を変えてチェックして平均時間を出すこともおすすめです。
2. シャンプー後、時間毎に頭皮を触って皮脂チェック
- トリートメントなどを使用せずにシャンプー剤のみで洗髪した後、7割程度(まだ若干湿気が残る程度)にドライヤーをかける。
- 10分後、1時間後に頭皮を押し触り指に皮脂が付くか確認する。
10分後に皮脂が出ていれば皮脂分泌がかなり多い、1時間後は標準、それ以降は乾燥傾向と判断します。
手で触ってもわかりにくいという場合はあぶらとり紙やティッシュを使って確認しましょう。
女性の頭皮に皮脂が増える原因とは?
セルフチェックはいかがでしたか?実は「乾燥肌だと思っていたのにチェックしたら脂性肌だった」という方も多いんです。
女性の場合、年齢によって乾燥肌と脂性肌を行ったり来たりすることも珍しくありません。
そんなデリケートで揺らぎがちな女性の頭皮の皮脂増加についてくわしく見ていきましょう。
原因① 加齢とホルモンバランスの変化
加齢、産後、更年期などのホルモンバランスの変化による皮脂分泌調整機能の乱れ
通常の女性の頭皮では女性ホルモン(エストロゲン)の皮脂分泌抑制作用によって皮脂分泌がコントロールされているため、過剰に分泌されることはありません。
しかしエストロゲンは30才ごろをピークに分泌量が増減しているため、思春期や更年期以降はエストロゲンの分泌が少なく作用も強くありません。
さらに産後や更年期などは急激にエストロゲンが減少してしまうことでホルモンバランスが乱れ、皮脂分泌を促進する作用のある男性ホルモンが優位になることがあります。
原因②過乾燥
- 洗浄力の強いシャンプーの使用や1日2回以上の過剰なシャンプーによる乾燥
- 強力な紫外線を長く浴びたり常にエアコンがきいた場所にいるなど外的環境による乾燥
人間の皮膚には自己防衛機能があるため、皮膚内の水分が減り乾燥状態になると皮脂を分泌して乾燥から身を守ろうとします。
とりわけ頭皮は体の中で特に皮脂腺の多い「脂漏部位」にあたるため、皮脂分泌が増えると見た目でわかるほど過剰に皮脂が増えるというわけなんです。
原因③食生活
- 外食やコンビニ飯、ファストフードなど脂質代謝の少ない食生活
- 脂身の多い肉や揚げ物などの多い食生活
皮脂の元は食物から摂取した脂分のため、脂分が多く体内に蓄積されていれば皮脂の分泌も起こりやすくなります。
体内の脂質はビタミンやミネラルによりエネルギーへ変換され、余分は食物繊維により体外へ排出されます。
そのため緑黄色野菜や海藻、繊維質の多い葉物野菜などの少ない食生活では脂質は体内にどんどん蓄積されやすくなってしまいます。
原因④生活習慣や睡眠・運動不足
- 慢性的な睡眠不足や運動不足による代謝の低下
- 喫煙による代謝の低下と頭皮の血流不足
脂質をエネルギーに変えたり体外へ排出する「脂質代謝」には適度な運動習慣が必要ですし、運動をしないと汗をかかないため皮膚が乾燥するという悪循環も引き起こします。
食生活や生活習慣による皮脂の増加には臭いがともなうことも多いため、身だしなみに気を使う女性には重大な問題になり得ます。
原因⑤季節性
・前頭部の皮脂分泌は春に増える
頭皮の皮脂分泌研究によると、「女性の頭皮の皮脂分泌は頭頂部から前頭部にかけて、春>冬>秋>夏の順に多い」ということが言えます。※1
気候的に汗をかきにくくあまり皮脂対策を重視しない冬や春こそ皮脂対策が必要ということになりますね。
※1 頭皮皮脂分泌量に関する研究 参照(https://www.jstage.jst.go.jp/article/sccj1979/27/4/27_4_546/_pdf)
頭皮の皮脂と女性の薄毛の関係とは?
女性の頭皮に皮脂が過剰に増えると見た目や肌触りの問題はもちろんですが、抜け毛や薄毛といった大問題に発展する恐れがあります!
気になるメカニズムをくわしく見ていきましょう。
過剰な皮脂が原因の頭皮トラブルが薄毛を引き起こす
そもそもの皮脂の働きは乾燥や外的刺激や細菌などから頭皮を保護することです。
そのため多少皮脂の分泌が多くても通常は抜け毛や薄毛の原因になることはありません。
問題なのは皮脂が過剰に増えたことにより起こる頭皮トラブルなんです。
以下のような病気は過剰な皮脂をエサに毛穴が詰まったり雑菌が増えたりして起こります。
- 脂漏性皮膚炎
- 膿皮症
- ニキビ(尋常性ざ瘡)
毛穴や頭皮表面が炎症によるダメージを受けると、髪の成長に遅れが出たり維持が困難になり抜け落ちる可能性があります。
特に脂漏性皮膚炎は「脂漏性脱毛症」という脱毛症を引き起こす原因になりますので注意が必要です。
皮脂除去セルフケアとは?
皮脂は頭皮の保護に必要なため必要な分は残しておく必要がありますが、抜け毛や薄毛の原因になるほどの過剰な分はしっかり除去して健康な頭皮環境を保ちたいものです。
定期的なヘッドスパや育毛サロンでのスカルプケアなどももちろん有効ですが、ここでは自分でできる日常的なケアについて紹介します。
食生活と生活改善で体の中から皮脂コントロール
皮脂の元となる脂質の蓄積を防ぐには食事と生活習慣の改善が大切です。
できることから少しずつ始めていきましょう。
食生活の改善
- 食事のバランスを整える
- 1日3食時間を決める
- 脂の多い食事を減らす
皮脂のコントロールのためには、そもそもの脂質の摂取量を減らすとともに脂質代謝を上げましょう。
お肉が食べたい時はとんかつよりもしゃぶしゃぶを選ぶなどメニューの選択時に脂質に気をつけることや、コンビニ飯やファストフードを摂る際に脂質代謝を上げる食品を一緒に摂ることがおすすめです。
脂質代謝を上げる食品はレバーや納豆、ワカメやナッツ類などですが、食事時間がばらついていると「体内に栄養をとどめよう」と自己防衛機能を働かせるため、不要な脂質の排出を妨げてしまいます。
できるだけ決まった時間に食事を摂り、スムーズに代謝が行われるよう体のリズムを整えましょう。
生活習慣の改善
健康のためには適度な運動が大切!というのは誰もが知っていることですが、脂質代謝に有効なのは1日20分の有酸素運動と言われています。
この1日20分はトータルの時間でいいそうなので、「いざ運動!」と言われるとなかなか難しいですがエレベーターを階段にしてみる、1駅先に降りて歩くなどを朝晩するだけでクリアできそうですね。
他にもテレビを見ながらのストレッチや、寝る前にベッドの上で簡単なヨガをゆっくり行うなどもおすすめですよ。
まとめ
頭皮の保護のために欠かせない皮脂ですが、分泌が過剰になると色々な臭いや見た目だけでなく、抜け毛や薄毛といった悪影響があるためできるだけ適量にコントロールしたいものです。
皮脂コントロール対策は自宅でできるものも多いですが、ケアを続けても改善が見られない場合や悪化する場合、頭皮に赤みや出血など異常が見られた場合は単なる皮脂の分泌過剰ではない可能性もありますので、専門家のいる皮膚科や病院へ行くことも大切です。
自分の頭皮の状態をしっかり観察して異常がないかチェックしてくださいね。
銀座・六本木の美容クリニックで10年以上ナースとして働いた経験を生かし、美容医療とコスメの実際とお悩み別おすすめ美容テクニックをご紹介します。