「抜け毛が気になる」「最近髪のコシがなくなってきた」「髪がパサついてまとまりにくい」などなど女性の髪の悩みはさまざまですよね。
なかでも「すぐになんとかしたい!」と思うのはやはり『抜け毛』ではないでしょうか?抜け毛の原因はさまざまですが、女性の場合は頭皮環境によることも多いんです。
頭皮環境を整えるならば毎日使うシャンプーがとっても大事!
でもいざ買い替えようと思ってもどんなシャンプーを選べばいいのかわからないと悩むことも多いのでは?
そんな方のために、抜け毛予防につながるシャンプー選びのポイントとコツを教えます。
◯◯系シャンプー、◯◯系って何?
市販のシャンプーに書かれている「アミノ酸系」や「高級アルコール系」などの「◯◯系」という文字を見たことがある方も多いと思いますが、これって実際どんなものかご存知ですか?
◯◯系とは、使用している洗浄成分でシャンプーを系統分けしたもので、種類によって向いている肌質や目的が変わってきます。
ここではシャンプー選びの基礎知識として代表的な4種類を紹介しますね。
高級アルコール系シャンプー
ドラッグストアや量販店で一般的に市販されているシャンプーの多くを占め、低価格で購入できるものが多いのがこちらの高級アルコール系シャンプーです。
・石油系界面活性剤使用
・洗浄力、脱脂力が高く泡立ちがよいが頭皮や髪への刺激が強い
・香料や着色料などの添加物配合のものが多く、髪に香りが残りやすい
・購入できる場所が多く手に入りやすい
配合成分例
ラウリル硫酸ナトリウム(Na)、ラウレス硫酸ナトリウム(Na)、ラウレス硫酸アンモニウム など
アミノ酸系シャンプー
低刺激で肌に優しい成分でできているため、美容院などでも多く使われています。
最近は市販でも購入できるものが増えていますが、比較的価格が高いものが多いです。
・アミノ酸系界面活性剤使用
・アミノ酸は人体を構成するたんぱく質の元なので肌への刺激が少ない
・適度な洗浄力で皮脂を取りすぎない
・保湿効果があり頭皮や髪が乾燥しにくい
配合成分例
ココイルグルタミン酸、ラウロイルグルタミン酸、ラウロイルメチルアラニン、ココイルメチルアラニン、ココイルグリシン、ラウロイルアスパラギン酸 など
ベタイン系シャンプー
ビート(てんさい、砂糖大根)やヤシなどを原料とした天然由来の洗浄成分でできており、ベビー用シャンプーはこのベタイン系が多いです。
アミノ酸シャンプーよりさらに低刺激ですが洗浄力もやや弱めです。
・植物や海藻由来洗浄成分使用
・洗浄力は低いが頭皮や髪への刺激はかなり少ない
・赤ちゃんと一緒に使えるものが多い
・価格がアミノ酸系シャンプーよりもやや高く、実店舗での販売製品が少ない
配合成分例
コミカドプロビルベタイン、ラウラミドプロビルベタイン、ココアンホ酢酸、アルチルジメチルアミノ酢酸ベタイン など
石けん系シャンプー
天然素材で作られ古い歴史があることから安全性を求める方から安定した人気があります。
アルカリ性のため髪がきしみやすく酸性のリンスの併用が必須など注意点があり、使い始めから慣れるまでに時間がかかります。
・アニオン界面活性剤使用(動植物の脂をアルカリで反応させたもの)
・洗浄力、脱脂力が高い
・無添加で環境に優しい
・購入できる場所が比較的多く手に入りやすい
配合成分例
石けん用素地(カリ石けん素地)、純石けん、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム など
成分表示の見方のポイント
市販のシャンプーには「医薬部外品」と「化粧品」がありますが、化粧品の場合成分表示は配合量が多いものから順に記載されています。これは法律で決められているため例外はありません。
シャンプーの場合大抵1番目は「水」なので、2〜5番目くらいまでの成分が配合量が多い成分になります。
また、気になる成分名があっても成分表示の最後の方ならばさほど心配はないということになりますね。
化粧品か医薬部外品かをしっかりチェック!
ただし、医薬部外品にはこの決まりはなく指定表示成分のみを順不同で記載しているため、記載の順番と配合量には関連がないことが多いです。
シャンプーや育毛剤選びの際はまず化粧品か医薬部外品かを確認してから成分表示を見てくださいね。
頭皮タイプ別オススメシャンプー
ここからは頭皮タイプ別におすすめできるシャンプーの種類を紹介します。
ご自身の頭皮タイプと照らし合わせて参考にしてくださいね。
皮脂が多いタイプ:高級アルコール系、石けん系シャンプー
毎日シャンプーしても頭皮がベタつく、脂性肌で汗をよくかく、整髪料をしっかり使う、といった方へは高級アルコール系シャンプーや石けん系シャンプーがおすすめ。
洗浄力が高く使用後の爽快感もあるため、皮脂や整髪料などをさっぱりと洗い流せます。
高級アルコール系シャンプーと石けん系シャンプーでは洗い上がりの髪の質感や香りの残り方や添加物に差がありますのでご自身の好みに合わせて選ぶことをおすすめします。
抜け毛が気になる女性は使用NG
ただし皮脂の過剰分泌の原因が髪の洗いすぎや過乾燥によるものの場合は、高い洗浄力のシャンプーは逆効果になりさらに皮脂分泌を増やす可能性があります。
また洗浄力の強いシャンプーは頭皮に刺激を与えることもあり、頭皮トラブルや抜け毛が気になる女性へはおすすめできません。
ご自身の肌タイプと頭皮の状態をしっかり見極めてくださいね。
普通、乾燥肌タイプ:アミノ酸系シャンプー
「皮脂が気にならない普通〜乾燥肌タイプで抜け毛が気になる」という方へはアミノ酸系シャンプーがおすすめです。
適度な洗浄力がありながら頭皮や髪と同じ成分でできているため低刺激です。
アミノ酸系シャンプーはノンシリコンや無添加の製品が多いため、頭皮環境を整えたい方にとってもおすすめなんです。
また、保湿成分が配合されている製品も多く頭皮が乾燥しがちな女性にオススメ!成分表示に「コラーゲン」「セラミド」「グリセリン」「ヒアルロン酸」などの記載があれば保湿成分が配合されていることがわかります。
よほどの脂性肌や敏感肌でなければアミノ酸系シャンプーを選んでまず間違いないでしょう。
「アミノ酸配合シャンプー」は要注意‼︎
市販のシャンプーの中に「アミノ酸配合シャンプー」と表記されているものがありますが、こちらは「主成分は高級アルコールで少量アミノ酸を配合している」製品かも知れません。
製品への添付文や有名サロンの名前に「よさそう」と思う気持ちはよくわかりますが、大事なのは上記のとおり成分表記の順番です。
アミノ酸やベタインの成分が5番目くらいまで続けて書かれているものを選びましょう。
敏感肌タイプ:ベタイン系シャンプー
「敏感肌のため化粧品で赤みが出やすい」、「アトピーなど肌トラブルがある」といった方へはベタイン系シャンプーがおすすめです。
ベタイン系シャンプーは赤ちゃん用シャンプーとしても使われていることからわかるように、とにかく低刺激で天然成分由来のため安心して使えます。
アミノ酸系シャンプーより泡立ちも良いため、洗う時の刺激が少なくてすむことも敏感肌の方へのおすすめポイントです。
ただし洗浄力は弱いため、普段はベタイン系を使って汗を多くかいた日などはアミノ酸系を使うなど使い分けをするのもおすすめです。
抜け毛予防に避けたいシャンプー
シリコン配合シャンプー
シリコンの働きは髪のダメージをコーティングし摩擦を防ぐことです。
しかし、コーティングが剥がれる際に健康な髪のキューティクルまでいっしょに剥がれてダメージがいっそう深くなるというデメリットがあります。
ダメージの大きい髪は頭皮を保護する力も衰えるため、頭皮の乾燥を招く恐れがあります。
そのため「頭皮の乾燥も髪のダメージも全くなく髪がとても長い」といった方でない限りシリコンは避けたほうが無難です。
シリコンの成分表示名
シリコンは成分表示にそのまま「シリコン」とは記載されません。「ジメチコン」「シクロメチコン」「シロキサン」「シリル」「シラン」などが代表的です。
さらに「ジメチコノール」「シリカ」「シリル化ケラチン」といった類似した成分もシリコンになります。
全部調べるのは大変ですがぜひ参考にしてくださいね。
着色料、香料、防腐剤、保存料の含有量が多いシャンプー
着色料や香料は人工的に作られた成分で洗浄には一切関係なく、使用感や見た目をよくするためだけのものです。
また。保存料や防腐剤は製品の保存期間を長くするためのもので、髪や頭皮にとってはダメージになることも。
「赤色○号」「黄色○号」「香料」「アルコール(エタノール)」「パラベン」といった成分が成分表示の前の方に表記されている製品には注意が必要です。
頭皮ケアのためにはできるだけ添加物の少ない製品を選びましょう。
番外編:抜け毛予防に効果アリ?スカルプケアやトニックシャンプーとは
CMや広告で「スカルプケアで頭皮を清潔に!」「トニックシャンプーでベタつき解決!」などというコピーを目にする方も多いかと思います。
ここでは番外編としてこれらのシャンプーの特徴と効果について紹介します。
スカルプケアシャンプーとは?
「スカルプ=頭皮」という意味で、頭皮を健康に保つことを目的に作られたシャンプーです。
配合成分に規定などがないため、洗浄成分に高級アルコール系を使用している製品もありますが、主なものはアミノ酸系の洗浄成分でできており頭皮に優しくかつフケやかゆみを防ぐ成分が配合されています。
最近はスカルプケアを広告したシャンプーがとても多く市販されていますが、女性のデリケートな頭皮にはやはりアミノ酸系の洗浄剤がよいでしょう。
選ぶポイントとして上記のアミノ酸シャンプーの成分に加え、以下のような頭皮ケア成分が配合されているものがオススメです。
オススメスカルプケア成分
・抗炎症成分:グリチルリチン酸2K(グリチルリチン酸ジカリウム)、センブリエキス など
・血行促進成分:ビワ葉エキス、ニンジンエキス など
・保湿成分:ヒアルロン酸、コラーゲン、カンゾウエキス、カミツレ花エキス など
自分の頭皮の状態に合わせ、頭皮ケア効果のあるスカルプシャンプーを選ぶには、やはり成分表示をしっかりチェックすることが大切です。
トニックシャンプーとは?
トニックシャンプーとは、ヘアトニックとシャンプーを一緒にしたもので主にシャンプー後の爽快感や皮脂のベタつき改善を目的とした製品です。
高級アルコール系洗浄成分とともにメントールやアルコールが多く配合されている製品が多く、頭皮や髪への刺激が強いため使用には注意が必要です。
よほどの脂性肌や頭皮が汚れる環境にいる場合を除いて、デリケートな女性の頭皮へはオススメできません。
爽快感がどうしても欲しい!という方はトニックシャンプーよりも女性用のヘアトニックの使用をオススメします。
まとめ
いかがでしたか?
シャンプーは種類が豊富で価格もさまざまなため選ぶのはとても大変ですよね。
直接頭皮に触れ、毎日使うものですからコスパももちろん大切です。
ご自身の頭皮の状態と目的に合わせ、ちょうどいい価格のものを長く続けられるといいですね。
銀座・六本木の美容クリニックで10年以上ナースとして働いた経験を生かし、美容医療とコスメの実際とお悩み別おすすめ美容テクニックをご紹介します。