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大人ニキビの原因と治す方法 ストレスとホルモンの関係を知ろう

大人ニキビの原因と治す方法 ストレスとホルモンの関係を知ろう

・20歳以降になってからニキビができやすい

・顎、フェイスラインを中心にニキビができる

・治ってもすぐにニキビができる

・生理前にニキビができやすい

・殺菌系のニキビケアアイテムを使っても治りが悪い

今あるあなたのニキビはいくつあてはまりますか?実はこれらはすべて大人ニキビにみられる特徴です。

実は思春期ニキビと大人ニキビでは「ニキビ」と呼び方は同じでも、原因が違うので全くの別物です。

そのため思春期ニキビと同じケアをしていたら逆効果の場合もあるんです!

正しい知識とケア方法で頑固な大人ニキビを克服しましょう。

思春期ニキビと大人ニキビ 2つの違う点とは?

ニキビのできやすい場所が違う

思春期ニキビ:額(おでこ)~鼻

大人ニキビ:顎(アゴ)、フェイスライン、首筋

思春期ニキビの主な原因は皮脂の過剰分泌のため、顔の中でも皮脂腺の分布の多いオイリーな場所(Tゾーン)にできることが多いです。

それに対して大人ニキビは顎(アゴ)やフェイスラインといった皮脂分泌が少ない部分にできやすいのが特徴です。これは体の内側のバランスが乱れていることが原因です。

大人ニキビはストレスの影響を受けやすい

大人ニキビの特徴として、ホルモンバランスの乱れやスキンケア、食生活や睡眠、飲酒や喫煙に化粧品などさまざまな要因が複雑に絡み合っていてなかなか絞り込めないことがあります。また、ひとりひとり原因が異なっているため治療が難しいのです。

そのため治療中のストレスによってニキビが発生したり悪化したりするのは思春期ニキビよりも大人ニキビの方が多いと言えます。また、ストレスはお肌のターンオーバーを乱すことが知られており、大人ニキビと密接に関わっています。

以上のことから思春期ニキビと大人ニキビには原因に大きな違いがあることがお分かりいただけたと思います。ここからは大人ニキビに適したケアのためにまず原因からしっかりみていきましょう。

大人ニキビの大きな原因はホルモンバランスにあった!

大人ニキビの大きな原因はホルモンバランスの乱れからくるものといわれています。そしてその乱れの要因がひとそれぞれでさまざまなため、「コレを直せば大人ニキビが治る!」といえるものがないのです。

そのため大人ニキビは思春期ニキビに比べると比較的長引いたり繰り返しやすいという傾向があります。

なんだかとってもやっかいな気がしますが、まずは大人ニキビができている体の内側がどういう状態なのかを知りましょう。

大人ニキビとホルモンバランスの関係とは?

ニキビのできるメカニズムをものすごく簡単に説明すると以下のようになります。

①毛穴を角質がふさぐ

②ふさがった毛穴に皮脂がたまる

③たまった皮脂にアクネ菌が繁殖して炎症を起こす

この①、②に関係するのがテストステロンという男性ホルモンとプロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンです。

テストステロンは皮脂の成分の約6割を占める「トリグリセリド」の分泌を促進します。さらにテストステロンには角化細胞(ケラチノサイト)の増殖をうながしお肌の角質を増やす働きがあります。

角質が増えすぎると「異常角化」という状態になり毛穴が角栓によってふさがれるリスクを高めてしまいます。つまり①と②の原因となるわけですね。

プロゲステロンにはテストステロンと似た働きがあり、同じように皮脂の分泌を促し角質を増やします。プロゲステロンは排卵後から生理開始までの間分泌量が増えるため、生理前にニキビができやすいといわれています。

以上のことからニキビとホルモンには大きな関わりがあることがお分かりいただけたと思います。とはいえテストステロンもプロゲステロンも正常量ならばお肌への悪影響はなく、問題は何らかの原因でホルモン分泌のバランスが乱れることなんです!

ストレスがホルモンバランスを乱す!その原因は?

ホルモン分泌のバランスが乱れる要因としては、睡眠・運動不足や食生活・生活リズムの乱れ、そしてストレスといったものがあげられます。このなかで先ほど書いたホルモンと密接に関わるのが「ストレス」です。

わたしたちのからだはストレスを感じると、身を守るために*交感神経が活発になり緊張・興奮状態を保とうとします。そして交感神経が活発になるとテストステロンが分泌されやすくなるんです。

*交感神経…自律神経という内臓全般の活動を調整し24時間働いている神経のひとつです。昼間や体の活動時に働く「交感神経」と夜やリラックス時に働く「副交感神経」があります。自分の意思とは無関係に働きます。

つまり、ストレスを感じている最中は継続してテストステロンが分泌され、皮脂の分泌やお肌の角質が増え続けるというわけなんです。

大人ニキビには「顎やフェイスラインにできやすい」という特徴がありますが、これは顎やフェイスラインには男性ホルモンの影響がでやすいからだと言われています。男性特有のヒゲの生える場所というと納得ですよね。

テストステロンが過剰に分泌される影響はすでに書いた通りですが、それに加えて交感神経が活発な状態が続くと、副交感神経の働きが弱まりからだの修復が停滞しやすくなります。

これもまたニキビの炎症が治りにくい要因の一つです。なぜニキビがストレスに影響を受けるのか、改めてメカニズムをみるとよくわかりますね。

生理前ニキビもホルモンバランスの乱れから

女性には先ほどのストレスとテストステロンの関係に加え、女性特有のホルモンの働きにより男性よりも大人ニキビができやすい傾向があります。

特にニキビができやすい時期も決まっていて、「生理前になるとニキビができやすくて悪化しやすい」というお悩みは皮膚科勤務時代に多く聞きましたし、実際にわたしもそうでした。

生理前になるとアゴに2~3個赤くポツっとニキビができて、洗顔に注意したり皮膚科でもらった薬をつけているうちに生理がきてニキビの炎症がおさまる。そのあと茶褐色のニキビ跡が残って跡が消える前にまたニキビができる…。

これがわたしの23歳ころのニキビサイクルです。今思い出しても辛かったのが、ニキビの存在を忘れる時間がなかったということです。そのこともまたストレスとなり悪循環を生んでいたのだと思います。

女性は生理後と排卵後でそれぞれエストロゲンとプロゲステロン(黄体ホルモン)というホルモンを分泌します。エストロゲンは「美肌ホルモン」とも呼ばれ、皮脂の分泌をおさえたりお肌のキメを細かくする作用があるといわれています。

もうひとつのプロゲステロンは妊娠の準備と継続のためのホルモンで、男性ホルモンに似た働き(皮脂分泌増加、角質肥厚化、メラニン生成)をします。さらに、子宮を守るために腸の動きをにぶくし体内に水分をため込む働きもあります。

つまりプロゲステロンが多く分泌される生理前は「皮脂の分泌が増え」「角質がたまりやすく」「便秘になりやすい」時期と言えます。これが生理前にニキビができやすく悪化しやすい理由なんです。

とはいえプロゲエステロンも大切な女性ホルモンで分泌させないわけにはいきません。ただ、過剰に分泌しないようバランスを整えることで生理前ニキビの悪化を改善することはできます。

生理前ニキビにお悩みの方は、ホルモンを整える働きのあるハーブのサプリもありますよ。食品として取り入れる方法なら手軽で安心ですよね。ハーブのなかでもオススメなのが「チェストベリー(チェストツリー)」。

ヨーロッパでは古くから婦人病に悩む女性に愛用されていて、最近では市販の「PMS(月経前症候群)」治療薬の主成分になっています。ハーブティも人気ですが、効果を実感したいならサプリが手軽に取り入れられるのでおすすめです。

女性必見!産婦人科は大人ニキビの強い味方

女性の大人ニキビは多くのホルモンに影響されていることがお分かりいただけたと思います。そんな女性の大人ニキビ、実は婦人科系の病気が関係していることもあるので注意が必要です。

生理前にニキビができる方はぜひ次のチェックをしてみてください。あてはまるものはありますか?

・生理の出血量が多すぎる(多い日用のナプキンを使用しても3時間以内でいっぱいになってしまう)、または少なすぎる(いちばん多い日でも1日中ナプキンの交換が不要なくらい出血が少ない)

・生理中レバー状の出血がよくある

・生理痛が強く鎮痛剤が欠かせない

・生理周期が不順(生理周期が24日以下、または39日以上)

・生理前のニキビが黒っぽく芯がある

これらは子宮内膜症や子宮筋腫、多嚢胞性卵巣症候群、無排卵性月経などといった婦人科疾患がある場合によく見られる症状で、女性ホルモンが大きく関わる婦人科疾患のある人にはニキビができやすいという特徴があります。

上の項目に当てはまった方はもちろん、あてはまらなくても「スキンケアや生活習慣に気をつけているのにアゴやフェイスラインの生理前ニキビが治らない」という方は産婦人科への受診をオススメします。

「ニキビで産婦人科に行くなんて…」と思われるかもしれませんが、ぜひ相談してください。女性ホルモンに関してはやはり産婦人科が専門です。女性ホルモンの値を正確に測ることもできますし、ホルモン治療も安心して受けられます。

「産婦人科」というと苦手意識のあるかたはきっと多いでしょう。診察の際に内診が必須だと思われていませんか?確かに内診は婦人科系の病気を診るための大切な診察方法の1つですが、ニキビの診察のみでは内診は必要ありません。

わたしの勤務していた産婦人科では、問診に時間をかけ内診に抵抗のある方へは特に配慮をしていました。もし内診が必要な場合も我慢せずに伝えることが大事ですよ。医師に言いにくければ看護師に言ってくださいね。

さきほども書いたように、ニキビがきっかけで思わぬ病気が見つかることもありますし、なにより家族や友達にも相談しにくいことも話せる産婦人科は生涯通して女性の味方です!ぜひかかりつけをみつけましょう。

ホルモンバランスを整えよう

生活習慣の見直しを!

  • 睡眠不足
  • 偏った食生活
  • 運動不足

などの生活習慣もホルモンバランスが乱れる原因としてあげられます。これらのケアを心がけることが大人ニキビの発生や悪化を防ぐのにとても重要になります。

なかでも重要なのが睡眠!睡眠の重要性は<思春期も大人も!繰り返しできやすいニキビの理由と解決法>に書いていますのでどうぞごらんください。食事のバランスはサプリの活用や献立の工夫でカバーできますが、睡眠はそうはいきません。

睡眠時間の確保と主に睡眠の質の向上もぜひ気をつけたいところ。考え事をしながらや寝る直前までパソコンやスマホを見ていたら交換神経が働いて睡眠を妨げてしまいます。

そんなときにオススメなのが運動することです。有酸素運動には自律神経が安定することや、心地よい疲労感から熟睡しやすくなる効果が期待できます。また運動により腸を刺激し便秘も解消しやすくなります。

食生活を改善するにはやはり3食バランスよく、いい食材を選んで自炊することができたらいいですね。しかしそれがストレスになってしまうこともあり得ます。

わたしもニキビの改善のためにと仕事でクタクタなのに、毎日買い物して毎食必ず作っていましたが、「食べるより寝たい!お風呂に浸かりたい!」とそればっかり考えていて食事を作ることがストレスになっていました。(当然ニキビはよくなりませんでした)

本末転倒ですが、当時のわたしはニキビ改善=食事!って思い込んでいたんですよね。「そんなに無理しないでできる範囲でいいんだよ。足りない分はサプリ使ったっていいんだよ」ってその頃の自分に言ってあげたいです。

なにごとも適度が大切!ニキビを一刻も早く治したい気持ちは本当によくわかりますが、急がば回れ。生活習慣の改善は力を抜いてできる範囲を継続することが大事ですよ。

アロマセラピーでリラックス

わたしが個人的にオススメするのが「アロマセラピー」です。アロマセラピーというと男性は特にとっつきにくい印象があるかもしれませんが、芳香療法といって自分の好きな香りでからだの不調を癒すことをいいます。

お風呂で好きな香りの入浴剤を使ったり、好きな洗剤や柔軟剤の香りのするバスタオルを使うことも広く言えばアロマセラピーなんですよ。これなら簡単に始められますよね。

簡単な方法でもうひとつオススメなのが、アロマオイルをコットンに2~3滴たらして枕元に置く方法です。これならアロマポットなどの道具も必要ありませんし、香りが服や部屋に染みつくこともありません。

また、バスオイルとして湯船にオイルを4~5滴たらして入浴するのもオススメです。使うアロマオイルですが、パッケージに「エッセンシャルオイル」や「精油」と表記のあるものを選んでください。これらは100%植物由来なので安心して使えます。

以下にストレス緩和やホルモンバランスを整えるのにオススメのオイルと効能をまとめましたのでぜひ参考にしてみてくださいね。

  • ラベンダー:抑うつ、不安、緊張、不眠(男女ともにオススメ)
  • オレンジ:抑うつ、不眠、下痢や便秘(男女ともにオススメ)
  • カモミール:精神的なダメージ、頭痛や歯痛などの痛み(男女ともにオススメ)
  • イランイラン:不安、緊張、生理痛(男女ともにオススメ)
  • ゼラニウム:情緒不安定、生理痛(女性にオススメ)
  • サンダルウッド:神経過敏、不安、無気力、月経異常(女性にオススメ)

部位別 大人ニキビの原因

頬、フェイスラインの大人ニキビ

ニキビができる過程とは以下のようになり、思春期も大人も同じです。

  • ターンオーバーが乱れて毛穴の出口を角質がふさぐ
  • 過剰に分泌された皮脂がふさがれた毛穴にたまる
  • 皮脂をエサにアクネ菌が増えて炎症を起こす

しかしこのなかの「ターンオーバーが乱れる」「皮脂の分泌が過剰になる」原因が思春期と大人では違うんです。思春期は成長期にともなう男性ホルモンの増加による過剰な皮脂分泌があげられます。

ところが20代以降の場合、乾燥が原因となり皮脂の過剰分泌がおきることがあります。特に頬やフェイスラインのニキビは乾燥が原因であることも少なくありません。

ニキビを避けるために保湿を怠っているとお肌はどんどん乾燥が進みます。するとお肌は自らを守るために皮脂をどんどん分泌して表面を潤そうとするのです。

こうした時、乾燥からくる皮脂分泌だと分かればいいのですが「オイリー肌になっちゃった!」とさらに保湿控えめなスキンケアにすると表面はテカテカなのに内側は乾燥している「インナードライ」と呼ばれる状態になってしまいます。

頬やフェイスラインはもともと皮脂腺が少なく、皮脂の分泌量も少ないため乾燥しやすい箇所です。そして1年中エアコンの効いた環境にいることも乾燥しやすい原因といえます。

肌内部の乾燥はお肌を守るバリア機能を弱めてしまうため、毛穴に皮脂が詰まりやすくなったり、炎症を起こしやすくなるなど、ニキビの原因になってしまうのです。

口周りの大人ニキビ

口周りのニキビは暴飲暴食や食生活が乱れたときなどにできやすいといわれています。胃腸の疲労とビタミンB群の大量消費が主な原因なので、食生活に気を付けることで予防しましょう!

胃腸の疲労の原因として、カフェインの過剰摂取や喫煙もあげられます。ストレスがかかるとコーヒーやタバコが欲しくなる気持ちはわかりますが、ニキビループを絶つためにも禁煙とカフェイン制限はぜひしていきましょうね。

健康な成人のカフェイン適正量は1日400mgまでとされています。具体的な目安としてはコーヒーは1日3杯まで、紅茶や他のお茶類は大体7~8杯(コーヒーの倍量)といわれています。

最近はカフェインレス(デカフェ)の製品も多く、スーパーなどで簡単に手に入ります。わたしも妊娠中毎日飲んでましたが味はカフェイン入りと比べても遜色ありませんでしたので、コーヒーをたくさん飲みたい方にはオススメですよ。

それと胃腸の保護のためには空腹時を避けることや、牛乳や豆乳を加えることをオススメします。「ストレスでイライラと空腹の中タバコ片手にブラックコーヒー」という状況はできるだけ避けたいですね。

顔の皮膚は目元と口周り部分が薄い、というのはご存知ですか?目元の皮膚が薄いのは知っている人が多いと思うのですが、口周りに関しては意外と知られていないんです。

皮膚の厚さは目元が0.6mm、口周りが0.9mmといわれていて、その中の角質層部分では0.02mm程度と食品用のラップ程度の厚さしかありません(ちなみにてのひらの皮膚の厚さは1.1mm程度です)。

皮膚が薄いとクレンジングや髭剃り(産毛処理もふくめ)の刺激によって バリア機能が低下しやすいんです。また乾燥しやすく毛穴も小さめなので、しっかり保湿して、角質が毛穴をふさがないようにしてあげることが大事です。

額(おでこ)の大人ニキビ

おでこのニキビは皮脂の分泌過剰が原因であることが多いので、皮脂が落ち着く20代以降はできにくい、といわれています。それでもたまにポツッとできちゃうことはありますよね。

原因はクレンジングの過不足や産毛処理による刺激のことが多いようです。生え際の洗顔が不十分だとそこから毛穴がつまりニキビなってしまうこともあります。

 逆にしっかり汚れを落とそうとしすぎて過剰なクレンジングをしていると、お肌に必要な油分まですっかり落としてしまいお肌の乾燥をまねいてしまいます!乾燥は皮脂の分泌を増やし、上に書いたようにニキビの原因になる可能性があります。

また眉周りは皮膚の薄いデリケートな部分なので、毛抜きなどによる刺激が炎症の原因になることも!産毛処理には電気シェーバーが刺激が少なくてオススメですよ!

大人ニキビ NGケアはコレだった!

スキンケア製品の選び方

「ニキビができたからニキビ用のスキンケアを選ぶ」というのはもちろん正しいのですが、ひとことに「ニキビ用」といっても思春期ニキビと大人ニキビでは成分に合う合わないがあることも。

良かれと思って選んだスキンケア製品がかえってニキビを悪化させてしまったら元も子もありません。ここでは大人ニキビに適したスキンケア製品の選び方を紹介しますね。

殺菌効果があるものは成分に注意

「ニキビの原因菌を殺菌!」というふれこみでニキビ用のスキンケアを選んでいませんか?確かにニキビはアクネ菌が増殖して炎症を引き起こすのですが、殺菌では今ある炎症を鎮めるだけでニキビの根本解決にはなりません。

ましてや殺菌成分のなかにはお肌への刺激が強く、ストレスや乾燥などで敏感になっている大人ニキビ肌をさらに悪化させボロボロにしてしまう可能性のあるものも。大人ニキビにNGな殺菌剤をまとめましたのでごらんください。

  • アルコール(エタノール):殺菌力が高くお肌にいい働きをする常在菌まで殺菌してしまいます。また蒸発時にお肌の水分も一緒に奪われるため乾燥をまねきます。
  • イオウ:脱脂作用が強いため、大人ニキビに多い乾燥からくる皮脂の過剰分泌の場合はさらに悪化する可能性があります。
  • サリチル酸:殺菌作用とともに角質を溶かす力が強いため、乾燥肌や敏感肌に傾きやすい大人ニキビには刺激になりやすいです。

大人ニキビ肌にも使いやすい殺菌成分としては、塩やハチミツ、ティーツリー(ハーブの種類)などがあります。殺菌効果がどうしても欲しい場合はこれらがスキンケア製品に配合されているものを選ぶといいでしょう。

乾燥対策は保湿成分に注目!

皮膚科勤務時に大人ニキビ肌のスキンケアについて患者さんに聞くと「クリームはベタつくから使わない」「クリームの油分がニキビを悪化させる」といった意見が多かったのですが、実はクリームの油分はニキビの悪化と無関係です。

むしろクリームの油分には化粧水や美容液の成分の蒸発を防ぎ、お肌のバリア機能を整える効果があります。油分がニキビ菌のエサになるのでは?と思いがちですが、ニキビ菌はお肌の内部でしか繁殖しないため、表面の油分は関係しないのです。

乾燥しがちな大人ニキビ肌には保湿成分がたっぷり配合されたクリームがオススメです。ヒト型セラミド、エラスチン、加水分解ヒアルロン酸、加水分解コラーゲンといった成分が成分表記のはじめの方に書かれた製品を選んでくださいね。

スキンケア製品の選び方のもう1つのポイントは「ノンコメドジェニック製品」です。ニキビができにくい配合に特に力を入れている製品のため、油分が気になる方も使いやすいのではないでしょうか?

ノンコメドジェニックってなに?と思った方は<思春期ニキビの原因とは?皮脂コントロールと角質ケア>をごらんくださいね。

クレンジングのNGって?

「ニキビにはメイクをしてはいけません!」と皮膚科のお医者さんにいわれた時代もありましたが、今は紫外線予防や精神面のケアを考えて軽いメイクを推奨することが多いです。職種によってはメイクしていないと失礼なんて言われることも。

メイクの後にはクレンジングが必須!それでは大人ニキビ肌にはどんなクレンジングがNGなのでしょう?

NG第1位なのが「ふき取りシート」でのクレンジング、理由は以下の通りです。

  • 強い洗浄剤や界面活性剤が使われている。
  • 表面的な汚れは落ちやすいが毛穴やキメに入り込んだメイクは落ちにくい。
  • ふき取る行為がお肌への摩擦刺激になる。

界面活性剤はお肌に必要な油分も奪ってしまいますし、バリア機能も壊してしまう恐れも。そのうえふき取りということでお肌をこするという刺激までついてくる、というわけでNGなんです。

そしてNG第2位は「オイルクレンジング」でのクレンジング。

  • 他のクレンジングに比べ界面活性剤が大量に入っている。
  • 洗い流しに時間がかかり、その分摩擦刺激になりやすい。
  • 乾燥しやすい。

オイルクレンジングの場合は油分を使ってメイクをお肌から浮かせ、その後界面活性剤の働きで水で洗い流せるようになっています。そのため界面活性剤が多く含まれていることが多いです。

不安定で敏感な大人ニキビ肌には界面活性剤が少ないミルクタイプがオススメですが、濃いメイクは落としにくいためメイクによってはクリームタイプがオススメです。

第3位はクレンジング剤の使用量が少ない。

第4位はクレンジングでマッサージを行う。

第5位はメイクに早くなじませるため強くこすりつける。

これらはクレンジングの種類にかかわらず言えることです。どれもお肌への摩擦刺激になり、お肌にダメージを与えバリア機能の低下やターンオーバーの異常の可能性が出てきます。ニキビケアにはNGですので今日から改善しましょう!

皮膚科での大人ニキビケアとは?

保険外診療

・イソトレチノイン(ロアキュタン・アキュテイン)の内服処方:ビタミンA誘導体による強力な皮脂抑制効果によりニキビを改善します。日本では保険適応外で皮膚科の中でも取り扱いの有無が分かれる薬です。副作用が強いため、重症ニキビの場合に使用が検討されます。

・ホルモン療法:女性ホルモンによる女性専用の治療です。低用量ピルの服用によりホルモンバランスを整えます。

今あるニキビの治療にはならないこと、効果判定に数ヶ月かかること、薬の副作用(吐き気や不正出血)が服用し始めにでる可能性があるというデメリットがありますが、難治性の女性の大人ニキビには有効です。

・ピーリング:大人ニキビにはニキビの種類によってケミカルピーリングとレーザーピーリングがそれぞれオススメです。

ケミカルピーリングは、洗うだけでは取りきれない不要な角質を、グリコール酸やサリチル酸マクロゴール酸などの酸の力で溶かし除去します。白ニキビ、黒ニキビ、初期の赤ニキビまでが適応です。

レーザーピーリングはNd:YAG(ニードルヤグ)というレーザーを使い、表皮層にはたらきかけお肌の代謝を促進します。熱による毛穴の引き締めやコラーゲンの活性化にも効果があります。

さらに、微小血管を加熱することで赤みや炎症中のニキビの鎮静にも効果があるため赤ニキビや黄、紫ニキビにも適応されます。費用はケミカルピーリングと同額のことが多いです。

・イオン導入:微量の電流を使い薬液をイオン化させることで肌の奥深くに浸透させ、お肌に塗るよりも高い薬液の効果が期待できます。高い保湿効果が得られるためピーリングとセットで行うことをオススメします。

使用される薬液は各クリニックで違いますが、大人ニキビにはビタミンC誘導体というお肌の中に入ってからビタミンCとして働くものをベースに、抗炎症効果のあるトラネキサム酸やプラセンタなどがよく使われています。

費用はピーリングと同額が多いですが、ピーリングとセット価格が設定されていることもあります。

・光治療:LEDやIPLも大人ニキビにオススメです。LED治療は光をあてるだけ・寝ているだけで直接お肌に触れないため炎症が強い状態でもできるのがメリットです。

ただし直接お肌に作用する治療よりは効果が表れるのに長期間が必要なので、各治療の補助として使われることが多いです。

IPLは波長の異なる光を組み合わせ、ニキビの殺菌と赤みの改善をおこないます。赤みのあるニキビに有効で、ニキビ跡を薄くする効果のある光もあります。

額のみ、頬のみなどパーツごとに価格が設定されている場合もありますので費用が気になる場合は問い合わせてみることをオススメします。

・炭酸ガスレーザー:CO2レーザーとも呼ばれ、レーザーの熱で皮脂腺を焼き切る治療ができます。レーザーの中でも波長が長くエネルギーも強いため、比較的重度の黄ニキビや紫ニキビに使われることが多いです。

治療部位は凹みのある傷になり、傷が治るまで1~2週間ほど軟膏やテープでの保護を必要とするダウンタイムがあります。テープの上からのメイクは可能ですが治療時期を選ぶ必要があります。

いずれの治療方法もクリニックによって取り扱いの有無に差がありますので、気になる治療があったら事前に問い合わせてから受診されることをおすすめします

まとめ

いかがでしたか?大人ニキビは生活スタイルやストレスと密接に関わっているため薬ですぐに治すというわけにはいきません。まずは原因が何であるかを探ることがとても重要です。

わたし自身皮膚科を転々とし、化粧品ジプシーになりながら原因を見つけるのに何年もかかりました。この経験はとてもつらかったため、少しでも同じ悩みを持つ方の力になれたらうれしいです。

今後もニキビに関する最新情報は順次アップしていきますので、一緒にニキビのないお肌を目指して頑張りましょう!

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